
出汁学講座(ダシについて学ぶ)
●第一は 煮干
煮干の原料の多くはカタクチイワシで作ったものが最も一般的です。長崎県が日本最大の生産地となっています。また、マイワシ、ウルメイワシ、キビナゴ、アジ、サバ、トビウオ(あご)などを原料としたものもあり地方の味に深みを与えています。【栄養成分】DHA、EPA、ビタミンB2やD、カルシウムが豊富で、体にいい成分がいっぱいつまっています。
【出汁の取り方】
水出と煮出があり、水出しの方が雑味の少ない良質の出汁が取れます。頭と腹わたからは苦味や雑味が出るので下拵えとして取り除きます。出汁が出やすいように、中骨に沿って2枚下ろしのように指で二つにおります。出汁を取った後に焼け火箸を入れると生臭みの元になっている成分が揮発し、上品な出汁になるといわれています。出汁をとった後の煮干は出し殻として取り出します。
・水出: 1L程度の水に50gほどの煮干を入れて一晩(10時間程度)出汁を取ります。煮干を取り出した後に出汁を加熱して用います。布巾で更に濾す料理人もいます。
・煮出: 1L程度の水に30gほどの煮干を入れて10分程度煮出す。やはり煮干は出汁から取り出します。
●次は鰹節 カツオは縦じま
(尾を持って吊るしてみます)
鰹節はマガツオを原料にし、煮熟後、焙乾、カビつけを行って仕上げたものです。鰹節といえばイノシン酸、イノシン酸といえば鰹節。そう呼ばれるくらい、今やイノシン酸は、鰹節の代名詞になっています。イノシン酸は大正時代の初め、鰹節のだしの成分を研究する間に抽出分離されました。核酸系の物質のイノシン酸が塩基性アミノ酸のヒスチジンと結びつき、それが鰹節の独特のうま味をつくりだしていると発表したので有名になりました。しかし、鰹節に含まれたイノシン酸の量にかなりばらつきがあり、イノシン酸の量と鰹節のおいしさとは無関係という結論になっています。グルタミン酸のようなうま味アミノ酸に作用して、うま味を発揮することが働きです。イノシン酸はグルタミン酸などのうま味アミノ酸の引き立て役です。
●第一は 煮干

【出汁の取り方】
水出と煮出があり、水出しの方が雑味の少ない良質の出汁が取れます。頭と腹わたからは苦味や雑味が出るので下拵えとして取り除きます。出汁が出やすいように、中骨に沿って2枚下ろしのように指で二つにおります。出汁を取った後に焼け火箸を入れると生臭みの元になっている成分が揮発し、上品な出汁になるといわれています。出汁をとった後の煮干は出し殻として取り出します。
・水出: 1L程度の水に50gほどの煮干を入れて一晩(10時間程度)出汁を取ります。煮干を取り出した後に出汁を加熱して用います。布巾で更に濾す料理人もいます。
・煮出: 1L程度の水に30gほどの煮干を入れて10分程度煮出す。やはり煮干は出汁から取り出します。
●次は鰹節 カツオは縦じま

鰹節はマガツオを原料にし、煮熟後、焙乾、カビつけを行って仕上げたものです。鰹節といえばイノシン酸、イノシン酸といえば鰹節。そう呼ばれるくらい、今やイノシン酸は、鰹節の代名詞になっています。イノシン酸は大正時代の初め、鰹節のだしの成分を研究する間に抽出分離されました。核酸系の物質のイノシン酸が塩基性アミノ酸のヒスチジンと結びつき、それが鰹節の独特のうま味をつくりだしていると発表したので有名になりました。しかし、鰹節に含まれたイノシン酸の量にかなりばらつきがあり、イノシン酸の量と鰹節のおいしさとは無関係という結論になっています。グルタミン酸のようなうま味アミノ酸に作用して、うま味を発揮することが働きです。イノシン酸はグルタミン酸などのうま味アミノ酸の引き立て役です。

★ 鰹節の作り方(有用なカビを利用した食品です)
新鮮な鰹を三枚に下ろし、そのうちの二枚を「節」と云い、この節を煮篭に入れて一度煮ます。これを冷まして身を引き締めたものがいわゆる「なまり節」で、なまり節を骨抜きし、底が簀の子になっている木の箱にいれて重ね、下から薪を焚いて、7-10日間燻します。この工程を「焙乾(ばいかん)」と言い、こうすると表面は燻製になりますが、中には未だ水分が残っています。
この後にカビの一種である鰹節菌類(アスペルギルス・ガラウカスやアスペルギルス・レペンス)を表面につけカビを発育させます。こうすると鰹節全体から水分がどんどん失われていきます。このようなカビ付けと熟成を
3-5回程度繰り返し内部を乾燥させて行く訳
です。出しの取り方のコツとしては、少し多い目に使用し、ぐつぐつ煮込みすぎないことです
●最後に昆布寒流で鍛えられる甘みの秘訣昆布の国内生産量は、ほとんどが北海道から採取されており。全体のほぼ95%に相当します。青森、岩手、宮城県の東北3県では5%前後となっています。昆布は暖流の海域では育ちません。昆布は、日本では14属45種あり、全世界では、北半球に26属、南半球に9属生育しています。寒流系の褐藻類である昆布は、日本では宮城県以北の太平洋岸と北海道全域に分布し、とくに北海道が主産地となります。その甘みの秘訣は、昆布のグルタミン酸で、イノシン酸と合わせて食べると『うまみの相乗効果』により、更においしいと強く感じるようです。
ダシの取り方について
新鮮な鰹を三枚に下ろし、そのうちの二枚を「節」と云い、この節を煮篭に入れて一度煮ます。これを冷まして身を引き締めたものがいわゆる「なまり節」で、なまり節を骨抜きし、底が簀の子になっている木の箱にいれて重ね、下から薪を焚いて、7-10日間燻します。この工程を「焙乾(ばいかん)」と言い、こうすると表面は燻製になりますが、中には未だ水分が残っています。
この後にカビの一種である鰹節菌類(アスペルギルス・ガラウカスやアスペルギルス・レペンス)を表面につけカビを発育させます。こうすると鰹節全体から水分がどんどん失われていきます。このようなカビ付けと熟成を
3-5回程度繰り返し内部を乾燥させて行く訳
です。出しの取り方のコツとしては、少し多い目に使用し、ぐつぐつ煮込みすぎないことです
●最後に昆布寒流で鍛えられる甘みの秘訣昆布の国内生産量は、ほとんどが北海道から採取されており。全体のほぼ95%に相当します。青森、岩手、宮城県の東北3県では5%前後となっています。昆布は暖流の海域では育ちません。昆布は、日本では14属45種あり、全世界では、北半球に26属、南半球に9属生育しています。寒流系の褐藻類である昆布は、日本では宮城県以北の太平洋岸と北海道全域に分布し、とくに北海道が主産地となります。その甘みの秘訣は、昆布のグルタミン酸で、イノシン酸と合わせて食べると『うまみの相乗効果』により、更においしいと強く感じるようです。
ダシの取り方について

上記の写真は、株式会社カネソ22 さんのご了解をもとに掲載いたしました。詳しくは、引用ホームページまでhttp://www.kaneso22.co.jp/dashitori/awasedashi.html1)昆布の表面を、固く絞った布巾でさっとふいてください。(水洗いはしないでください。)2)鍋に水と昆布をいれ、中火にかけてください。3)約10分かけてだしを沸騰させ爪がたつくらいの固さになったら昆布を取り出します4)澄んだ出汁ほど和食には役立つ 注意 長時間昆布を水に浸し、煮てしまうと水の中にぬるぬるした成分や海藻の臭みなどが溶け出し、風味が損なわれてしまいます。火を付けたら気を抜いてはなりません。 三種類の出汁をうまく使い分けましょう、昆布とカツオ、煮干と昆布・・・・忙しいときは瓶詰ダシも上手に使い分けましょう。 ダシひとつ、されどダシは奥深し。
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